まずお食い初めとはどんな行事?
お食い初め(おくいぞめ)とは、赤ちゃんが一生食べ物に困らないようにという願いを込めて、生後約100日目に行う日本の伝統的な儀式です。初めて食事を“食べさせるまね”をするお祝いです。
🍚 お食い初めとは?
✅ 目的
- 赤ちゃんの健やかな成長と「食べ物に一生困らないように」との願いを込めた儀式。
✅ 時期
- 生後100日目前後(地域により110日・120日などもあり)
- 赤ちゃんの体調や家族の都合に合わせて前後してもOK
🍱 基本の料理(「一汁三菜」が基本)
料理名 | 意味・内容 |
---|---|
ご飯(赤飯 or 白飯) | お祝いの基本 |
お吸い物 | 吸う力が強く育つように |
焼き魚(鯛が定番) | めでたい(=鯛)にかけた縁起物 |
煮物 | 季節の野菜など(家族の健康・五穀豊穣) |
香の物(漬物) | 味覚を育てる意味 |
歯固め石 | 「丈夫な歯が生えますように」の象徴として使用 |
🎌 儀式のやり方
- 食器をそろえる(漆器セットが伝統的。最近は洋風プレートも可)
- 料理を準備する
- 儀式をする人を決める
- 通常、**親族の中の年長者(養い親/養い爺・養い婆)**が食べさせるまねをする
- 順番に食べさせるまね
- 「ご飯 → お吸い物 → ご飯 → 焼き魚…」と一品ずつ箸で口元に運ぶ
- 赤ちゃんの口に軽く当てる程度でOK
- 最後に歯固めの儀式
- 「歯固め石」に箸を軽く当てて、それを赤ちゃんの歯茎にちょんと触れさせる
🪨 歯固め石とは?
- 神社の境内から拾った小さめの石を使う
- 「石のように丈夫な歯が生えるように」との願いを込める
- 後で神社に返すのがマナー(※地域による)
🎉 最近のスタイル
- レストランでのプラン利用
- 自宅でフォトブースを設けて記念撮影
- ケーキや洋風メニューを取り入れる家庭も
どこでできる??
お食い初めは伝統的には自宅で行われることが多いですが、近年では「自宅以外」で行うご家庭も増えています。以下に、自宅以外でお食い初めができる場所と、それぞれのメリット・注意点をまとめました。
🏯 自宅以外でのお食い初めの場所
1. 料亭・和食レストラン(お食い初めプランあり)
- 赤ちゃん用の「祝い膳」や「歯固め石」付きのコースが用意されていることが多い
- 写真撮影用の飾りや座布団付きのプランも
🔹メリット:
- 本格的な祝い膳が用意される
- 準備・片付け不要
- 雰囲気も格式高く、祖父母を招待しやすい
🔸注意点:
- 事前予約が必須(1週間以上前が安心)
- 赤ちゃんが泣いたときの対応や授乳室の有無を確認しておくと◎
2. ホテルのレストラン(高級ホテルや旅館)
- 高級感ある空間で記念行事として行える
- 写真撮影や個室利用も可能な場合が多い
🔹メリット:
- 記念日として特別感がある
- サービスが丁寧
🔸注意点:
- 料金はやや高め
- 赤ちゃん用設備が整っているか確認必須
3. 写真スタジオ併設のレストランやベビーイベント施設
- 写真撮影とセットになった「お食い初めプラン」がある施設も増加中
- 衣装レンタル付きプランなどもある
🔹メリット:
- 撮影とセットで一日で済む
- 赤ちゃん向けの設備が整っている
🔸注意点:
- 写真メインになるため、儀式として簡略化されがち
4. 神社の境内や参集殿(一部神社で可能)
- 安産祈願やお宮参りをした神社で、祈祷+食事プランを用意している所もある
🔹メリット:
- ご祈祷や伝統儀式と一緒に行える
- 歯固め石も神社からいただける場合あり
🔸注意点:
- 実施していない神社も多いので事前確認が必要
5. 貸切スペース・レンタルルーム
- ママ友や親族とゆったりと祝いたいときに人気
🔹メリット:
- 自宅よりも広く自由度が高い
- ケータリングや持ち込みも可能
🔸注意点:
- 準備と片付けは必要
- 雰囲気づくりに工夫が必要
✅ 場所選びのポイント
- 赤ちゃんがリラックスできる環境か?
- 授乳室・オムツ替えスペースがあるか?
- 祖父母や親戚を呼ぶ場合はアクセスの良さも考慮
- 祝い膳の内容や料金、アレルギー対応の有無も確認
儀式の詳細
🧾 必要なもの一覧
項目 | 内容 |
---|---|
祝い膳 | 一汁三菜(赤飯・お吸い物・焼き魚・煮物・香の物) |
歯固め石 | 神社で授かる or 清潔な小石(3個程度) |
食器 | 漆器や陶器。赤ちゃん用祝い膳セットも◎ |
箸 | 赤ちゃん用 or 普通の箸 |
養い親の人 | 儀式で赤ちゃんに食べさせる「年長者」 |
🎌 お食い初めの手順【完全ガイド】
① 料理を並べる
- 食器を「一汁三菜」の形式で並べます(和膳風に配置)
- ※男の子→赤系の器(朱塗り)/女の子→黒系の器(黒塗り朱内)
② 養い親を決める
- 祖父母などの中で最年長の人(男女どちらでも可)が「養い親」となり儀式を行います
③ 食べさせるまねをする(儀式)
▶ 伝統的な食べさせる順番(3回ずつ交互に)
- ご飯(赤飯)
- お吸い物
- ご飯
- 焼き魚(鯛など)
- ご飯
- お吸い物
👉 これを3セット行います(食べさせるフリだけ)
📌 ポイント:
- 箸で少量を取り、赤ちゃんの口元にそっと近づける
- 実際に食べさせるわけではありません!
④ 歯固めの儀式をする
- 歯固め石に箸の先を軽く当てる
- その箸で赤ちゃんの下の歯茎にちょんと触れる
🔹意味:「丈夫な歯が生えますように」
⑤ 記念撮影・家族で会食
- 赤ちゃんが衣装を着ているうちに記念撮影を
- 祝い膳は大人たちが美味しくいただいて◎
👘 赤ちゃんの服装
- 和装(袴風ロンパース、祝い着など)
- 洋装(フォーマルなベビードレス・スーツ風ロンパース)
- 写真映えするような衣装を選ぶと記念に◎
🪨 歯固め石の入手先と扱い方
- 地元の神社の境内で拾う(儀式後は返す)
- Amazonや楽天で専用の「歯固め石セット」も販売中
- 清潔に洗って使い、終わったら保管または神社に返納
✅ ワンポイントアドバイス
- 赤ちゃんが眠っていたり不機嫌でもOK。無理せずタイミングを見て行いましょう。
- 儀式が終わったら、お膳は親族でいただいて大丈夫です。
- 写真や動画を撮っておくとよい記念になります。
服装の詳細
お食い初めに参加する親や親族の服装は、赤ちゃんが主役の行事であることを踏まえて「きちんと感+過度に目立たない」スタイルが基本です。場所(自宅・料亭・写真スタジオなど)や参加メンバーによって適度に調整しましょう。
👨👩👧 両親の服装
👩 母親
スタイル | 内容 |
---|---|
セミフォーマル | ワンピース、セットアップ、ブラウス+スカートなど |
色合い | 淡いベージュ・ピンク・ネイビーなど清潔感ある色 |
注意点 | 肩・胸元の露出は控えめに、授乳しやすい服も◎ |
💡和装もOK(訪問着や色無地)ですが、赤ちゃんとのバランスに注意
👨 父親
スタイル | 内容 |
---|---|
セミフォーマル | ジャケット+シャツ+スラックスなど |
ノーネクタイ可 | 料亭や写真スタジオの場合はノーネクタイでも失礼なし |
色合い | ネイビー・グレー・黒系などシンプルが◎ |
💡スーツが堅すぎると感じる場では、少しカジュアルダウンしてOK
👴👵 祖父母の服装
スタイル | 内容 |
---|---|
きれいめカジュアル | ジャケット、ブラウス、上品なワンピースなど |
和装もあり | 祖父母世代は落ち着いた色合いの和装も人気 |
靴やバッグ | 派手すぎない上品な小物を意識する |
💡赤ちゃんと並んだときに写真映えする、落ち着いた服がオススメです
🧩 場所別ドレスコード目安
場所 | 両親の服装例 | 親族の服装例 |
---|---|---|
自宅 | きれいめカジュアル | 普段着に近いもOK |
レストラン/料亭 | セミフォーマル(ワンピースなど) | ジャケット・上品な私服 |
写真スタジオ | 写真映えするややフォーマルな服装 | 落ち着いた色の服装 |
神社併設施設 | スーツや和装も◎ | TPOを意識したきちんと感 |
❗注意点まとめ
- 赤ちゃんより派手にならない
- 写真に残るので、色合いは淡め/無地がおすすめ
- 動きやすく、赤ちゃんの抱っこがしやすい服が◎
一生に一度の大切なお祝い
家族みんなでお祝いしましょう
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